出演:サンドラ・ブロック, マット・ディロンドン・チードル, ブレンダン・フレイザー, 他
監督:ポール・ハギス
製作年/製作国:2004年/アメリカ
様々な人種、様々な階層の人々が、怒りや哀しみ、憎しみ、喜びを交差させていく、ロサンゼルス36時間の物語。第78回アカデミー賞作品賞に輝く映画です。
あらすじ…ロサンゼルス、深夜のハイウェイ。
黒人刑事グラハムと同僚でスペイン系のリアは、目前に事件現場を見つけ減速し、後続車に追突されてしまいます。
追突したアジア系女性と口論になるリアを横目に、現場を確認しに来たグラハムは、そこに横たわる若い黒人男性に目が釘付けになります。
その前日。人種差別の鬱憤を募らせていた若い黒人アンソニーとピーターは、彼らに冷たい視線を送った白人女性ジーンと夫リックの車を強奪し逃走します。 自宅の鍵ごと奪われたリックは家の鍵の交換依頼をしますが、ヒスパニック系の修理工ダニエルが信用できないジーンは、彼が立ち去らぬ内から疑いを口にします。
その頃、裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティンの車を止めた白人警官ライアンは、差別的な職務質問と身体検査を行い夫婦を辱めます。 翌日、事故車を見つけたライアンは、横転した車内にクリスティンを見つけますが、 必死に助けようとした彼は彼女にそれを拒まれ、溢れ出したガソリンが引火してしまいます。
一方、雑貨店を経営するファハドは、出勤して強盗に荒らされた惨状を目の当たりにし驚きます。 前日、修理工ダニエルの「鍵よりドアを交換すべき」と言う忠告を無視したばかりに保険が下りなかった彼は、 逆恨みから拳銃を持ってダニエル宅へ向かい、誤ってダニエルの娘の背中に向かって銃声を轟かせてしまいます…。
いろいろな人種や職業の人々が登場し、群像劇形式でロサンゼルスの36時間が描かれていきます。
差別や蔑視などを背景に、登場人物達の人生が交差し合い衝突の連鎖を起こします。
どの人物も複数の側面を持つ人間として客観的に描かれており、絶対的な悪人やヒーローはいません。物語は淡々と進みますが、内容はとても濃いです。
その前日。人種差別の鬱憤を募らせていた若い黒人アンソニーとピーターは、彼らに冷たい視線を送った白人女性ジーンと夫リックの車を強奪し逃走します。 自宅の鍵ごと奪われたリックは家の鍵の交換依頼をしますが、ヒスパニック系の修理工ダニエルが信用できないジーンは、彼が立ち去らぬ内から疑いを口にします。
その頃、裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティンの車を止めた白人警官ライアンは、差別的な職務質問と身体検査を行い夫婦を辱めます。 翌日、事故車を見つけたライアンは、横転した車内にクリスティンを見つけますが、 必死に助けようとした彼は彼女にそれを拒まれ、溢れ出したガソリンが引火してしまいます。
一方、雑貨店を経営するファハドは、出勤して強盗に荒らされた惨状を目の当たりにし驚きます。 前日、修理工ダニエルの「鍵よりドアを交換すべき」と言う忠告を無視したばかりに保険が下りなかった彼は、 逆恨みから拳銃を持ってダニエル宅へ向かい、誤ってダニエルの娘の背中に向かって銃声を轟かせてしまいます…。
人間の精神的な脆弱性を見せ付けてくれる映画です。沢山の人間が同時に同じ世界で暮らしているので、時にその人生は衝突します。 その時、自分の痛みは分かっても相手の痛みは分かりません。でもこの映画を見れば、 それが推し量れるような気がします。色々な人の物語を見せているようで、実は自分を省みる鏡になっています。
日本とアメリカの差別問題は相似形ではないでしょうから、日本人がこの映画を見たからといって、 ロサンゼルスに堆積する問題に的確な感想を持つのは難しいと思います。しかし、 人間として抱える共通の問題や弱さも描かれており、考えさせられることは多いです。示唆に富んだ映画ですから、自分で物語を掘り下げていく余地は多いです。
ストレスや絶望の中で埋もれてしまいそうな希望が、時々キラキラ光って見える映画です。それがとても良いアクセントになっていて感動します。 埋もれかけた希望を見つけた時、「あぁ、あぁ、私の希望はここにまだあったんだ…」と言う(喜びとも嬉しさとも少し違う)安心感のようなものが垣間見えます。
「クラッシュ」のレビューを…
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