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ラブ・ロマンス
「春の雪」気持ちに素直になれなかった男の悲恋劇。
春の雪 出演:妻夫木聡, 竹内結子, 高岡蒼佑, その他
監督:行定勲
製作年/製作国:2005年/日本

20歳で死ぬ主人公が次の巻の主人公に転生していく、 三島由紀夫の長編「豊饒の海」の第1部「春の雪」の映画化作品。 大正貴族の悲恋物語です。
あらすじ… 侯爵家の子息、 松枝清顕は日々の生活に物足りなさを感じながらも何不自由なく暮らしていました。しかし、そんな彼にも幼馴染で名門伯爵家の令嬢、綾倉聡子は気になる存在で、 彼女の想いに気付きながらも突き放した態度を取り、仕舞いには親友の本多繁邦を紹介するなどして、自分の想いと裏腹な行動に出てしまいます。

ある日、聡子がお見合い話を断り続けていることを知った清顕は、聡子への手紙に「自分は父親の勧めで遊郭で遊んでいる」としたため気を引こうとしますが、 考えを改めた彼は綾倉家に使える蓼科に手紙を燃やすように頼み、聡子に誘われ雪見に出かけた馬車の中で、二人は気持ちの向くまま口付けを交わします。

聡子が好きなのに連れない態度を取ってしまう清顕。自分の手紙の駆け引きを聡子が知っていると分かった彼は、再び彼女を突き放し始めます。 一方、聡子は宮家の王子との結婚話が持ち上がり、必死で清顕の気持ちを確かめようとするも返事を貰えず、失望した彼女はその縁談を受けてしまいます。

決して取り消すことが出来ない宮家との婚約。聡子が手の届かぬ存在になったと知った清顕は、初めて彼女への気持ちと向き合い、 取り戻したいと思い始めます。突然激しく接してくる清顕に聡子も想いを抑えきれず、二人は密会の逢瀬に身を任せ始めます。 しかし、二人の禁断の愛は、既に幕を開けた悲劇の一場面でしかありませんでした…。
この映画だけを見ていると分かりませんが、三島由紀夫の輪廻転生をテーマにした長編小説の一部になります。もし続編が撮られるなら、本多繁邦やシャムの王子、 清顕の三つのホクロなどがキーポイントになってくると思います。本作だけでも十分楽しめますが、是非とも続きが見てみたいと思える内容です。

個人的には小説は好きでも純文学の色が濃くなると挫折してしまうので、映画化してもらえると大変助かります。当然オリジナルの雰囲気は損なわれるでしょうが、 死ぬまで作品に触れないでは勿体ない気がしますし、これを機会に原作を読む方が出てくれば、それだけでも価値があると言うものです。

本作も妻夫木聡さんと竹内結子さんのコンビで、トレンディー・ドラマ化されているとも見えますが、 それはそれで面白くて「原作の4部とも読んでみようかな?」と言う気持ちも起こりそうです。 清顕の連れない態度には腹立たしさも覚えますが、やはり全体的に切なくまとまったのは妻夫木&竹内コンビの功だと思います。

難解そうと三島文学を読まず嫌いしている方でも、本作の大正貴族の悲恋の行く末は、興味を持って見られるのではないかと思います。 是非、主人公が転生することを頭に入れて見て下さい。続きも知りたくなると思います。
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posted by SoLo at 2006年10月23日 | コメント(0)を読む | トラックバック(0)を見る
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